碁笥|黒柿・本因坊型・4寸(都城(宮崎)・西川嵩作)のイメージ1

碁笥について

碁石を入れる器のことを「碁笥(ごけ)」と呼びます。
対局の場に静かに置かれ、碁石を受け取り、また戻す。
碁笥は盤と石をつなぐ、もうひとつの道具です。

形について

碁笥には主に二種類の形があります。

本因坊型

蓋が丸くドーム状に膨らんだ形。古くから使われてきた伝統的なスタイルです。

標準型

蓋が平らで扱いやすく、すっきりとした見た目です。

どちらが優れているということはなく、好みと用途によって選ばれます。

素材について

当店で取り扱う碁笥の素材は主に以下の通りです。

素材特徴
黒柿(くろがき)数万本に一本とも言われる希少な銘木。白と黒のコントラストが強烈な存在感を放つ
本桑(ほんくわ)高級碁笥の代表格。硬く重厚で、使うほどに艶が増す
本榧(ほんかや)碁盤にも使われる最高級材。落ち着いた色味と独特の香りが特徴
日向榧(ひゅうがかや)宮崎産の榧材。緻密な木目と清々しい芳香を持つ希少素材

黒柿

数百年以上の樹齢を重ねた柿の古木のうち、ごく稀に内部に黒い紋様が現れる極めて希少な素材です。天然の造形とは思えない白と黒のコントラストは、古来より「神秘の銘木」として珍重されてきました。一つひとつ表情が異なり、同じものは二つとありません。

本桑

高級碁笥の代表格として、愛好家の間で広く支持されている素材です。木質が非常に硬く、手に取った際の重厚感と、歳月を経て落ち着いた風合いへと変化していく「育てる楽しみ」が本桑ならではの魅力です。美しい木目と気品ある色艶は、対局の場に凛とした品格を添えます。

本榧

古来より囲碁・将棋の道具において「最良の素材」とされてきた木材です。緻密な木質と適度な油分を含んだ木肌は、手に馴染むしっとりとした感触があります。榧特有の淡い黄色みを帯びた上品な色合いと、時が経つにつれて増していく光沢は、一生ものの道具にふさわしい風格を備えています。

日向榧

九州南部の厳しい自然環境で育った榧材を指します。岩場で数百年の時をかけてゆっくりと成長するため、木目が非常に緻密で、独特の色艶と清々しい芳香が特徴です。木肌に触れた際の吸い付くような質感と、使い込むほどに深みのある飴色へと変化していく様は、日向榧ならではの醍醐味です。現在は原木の確保が極めて困難なため、希少価値の高い素材となっています。

口径と対応号数の目安

碁碁笥の口径は、使う碁石の号(厚み)に合わせて選びます。碁石を入れたとき、余裕があり過ぎると石が動いて取り出しにくくなります。逆にきつすぎると収まりません。

当店で取り扱っている碁笥の口径と対応号数は以下のとおりです。

品番素材口径対応号数の目安
GOK1黒柿本因坊型4寸〜35号
GOK2/GOK3本桑本因坊型4.4寸〜40号
GOK4/GOK5本榧標準型4.3寸〜45号
GOK6日向榧標準型4.1寸〜40号
GOK7日向榧本因坊型4.4寸〜40号
GOK8日向榧標準型5.2寸〜50号

ご使用の碁石の号数がわからない場合や、選び方でご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。

西川嵩氏の作品について

店が取り扱う碁笥の一部は、宮崎県都城市を拠点とするろくろ木工士・西川嵩(にしかわたかし)氏の手によるものです。

西川氏は1999年に宮崎県伝統工芸士として認定され、20歳で木工の道に入って以来、約50年にわたり碁笥づくりを続けてきた職人です。ろくろを使った削り出しは削り直しがきかないため、一削り一削りが真剣勝負とのこと。なかでも内側の穴加工は最も難しい工程であり、現在も力加減を慎重に調整しながら手をかけているといいます。仕上げにはカルナバ蝋を塗り布で磨き上げることで、素材本来の木目や色艶を最大限に引き出しています。

西川氏が製作した碁笥には、底面の焼印証明書が添付されています。

ご検討の目安

碁笥は碁盤・碁石が決まってから合わせて選ばれる方が多いですが、碁笥だけを特別に選ばれる方もいます。素材の色味や形の好みで選んでいただくのがもっとも自然です。

口径と碁石の号数の組み合わせが不安な場合は、お気軽にお問い合わせください。

商品一覧

現在取り扱いのある碁笥は以下のとおりです。