碁石について

碁石は、黒石と白石の組み合わせで一組となります。 黒石・白石それぞれに素材と産地があり、その組み合わせと厚みによって価格と格が異なります。 難しく考える必要はありませんが、選ぶ前に基本的なことを知っておくと、商品の違いが見えてきます。

About Black Stones

黒石について

黒石は「那智黒(なちぐろ)」と呼ばれる石から作られます。 産地は三重県熊野市。古くからこの地でのみ採れる黒色の粘板岩で、碁石用の黒石はほぼすべてこの那智黒から作られています。

近年は加工を担う職人の減少により、那智黒の碁石も入手が難しくなっています。それに伴い価格も上昇しており、今後さらに希少になることが見込まれます。

About White Stones

白石について

白石は蛤(はまぐり)の貝殻を刳り抜いて作られます。 産地によって大きく二種類に分かれます。

日向産(日向小倉が浜産)

かつて宮崎県日向市のお倉が浜で採れた蛤を使ったものです。 きめが細かく、白さと光沢に優れています。現在はほぼ採集されておらず、流通量は極めて少ない希少品です。

メキシコ産

日向産の枯渇後、代替原料として広く使われるようになった蛤碁石です。 ただし、2000年代以降にメキシコ側で環境規制や通関上の問題が発生し、原料の輸入が大幅に制限されました。原料価格はそれ以前の3倍以上に高騰しており、安定した調達が難しい状況が続いています。メキシコ産の蛤碁石自体も、かつてより希少になりつつあります。

どちらが優れているか、という話よりも、何を大切にするかによって選ぶものが変わります。

品質について

蛤碁石には品質ランクがあり、主に「雪印」「月印」などで表されます。

ランク特徴
雪印最上位。白さ・きめの細かさ・均一性が高い
月印雪印に次ぐグレード。実用上も十分な品質
花印エントリーグレード。実用として問題ない品質

ランクが上がるほど、白石の美しさと揃いの均一性が際立ちます。

厚み(号)について

碁石の厚みは「号」で表します。号数が大きいほど厚みがあります。

厚み(mm)目安
32号約 8.8mmやや薄め
36号約10.1mm標準的な厚み
37号約10.4mm標準〜やや厚め
38号約10.7mm厚め
40号約11.3mm厚手
42号約11.8mmかなり厚手
45号約12.7mm特厚

厚みは打ち味と収納に影響します。碁笥の口径との組み合わせも確認してください。

なお、一組の石数は白石181個・黒石182個が標準です(各1個ずつ予備が含まれます)。

リペア品について

当店では、熟練の職人による「磨き直し(リペア)」を施した碁石も取り扱っています。

昔の碁石を日向の職人が丁寧に磨き直し、欠けた分を補充して一組として整えたものです。 新品とは異なりますが、使いやすく仕上げられた実用的な選択肢のひとつです。 性質上、鑑定書の発行はできません。商品説明に「リペア品」と明記しています。

ご検討の目安

碁石は碁盤よりも選択肢が多く、組み合わせも複雑に見えます。 ただ、実際に整理すると「産地」「ランク」「厚み」の三点で大半が決まります。

お使いの碁盤や碁笥との兼ね合い、また碁石にどの程度こだわるかによって、自然と絞り込まれていきます。 迷われる場合はお問い合わせください。