静かな空間に置かれた木の道具と、暮らしの中の穏やかな気配

─ Living with Wooden Tools ─

木の道具のある暮らし

Beside the Sound of Cooking, the Wood Breathes

料理の音のそばで、木は息をしている

朝の台所に立つと、包丁がまな板を叩く音が聞こえます。

榧(かや)のまな板は、その音をやわらかく受け止め、どこか懐かしい安心感をくれる存在です。

木の道具は、光や湿度、手の温度に合わせてわずかに変化します。

その小さな変化が、暮らしに“生きている”感覚をもたらします。

木の道具は、静かな呼吸をしている。
それが、長く使える理由でもあります。

静かな室内に差し込む自然光と、木のある暮らしの気配

Time Grows with the Tools

道具とともに育つ時間

木のまな板や箸は、毎日の使い方で少しずつ表情を変えていきます。

表面の艶や色の深みは、使い手の暮らしそのもの。まるで、料理の記憶が木に刻まれていくようです。

熊須碁盤店の職人たちは、その「使われてからの姿」までを想像しながら仕上げます。

榧の木は、ゆっくりと育つ木。

その時間の流れを、使う人の手の中で引き継いでいくのです。

朝の台所で、木の道具に手を添えるひととき


Memories Carried by Scent

香りがつなぐ記憶

料理を終えたあと、ふと立ちのぼる榧の香り。
それは、森から届いた手紙のように、心を静めてくれます。
同じ香りを、何年も前に感じたことがある─
そんな“時間の重なり”が、木の道具にはあります。

木の香りは、記憶をやさしく包み直す。
今日もまた、暮らしの中で新しい香りが生まれます。

画像)まな板を立てる台です。

まな板立てのイメージ

The Choice to Repair and Continue Using

直して使うという選択

傷ついたまな板を削り直して、再び台所に戻す。
それは「ものを直す」というよりも、
「暮らしの一部を取り戻す」ような行為です。

削り直しで、同じ一枚をまた使う喜びをお届けします。

木の道具が再び息を吹き返すたびに、
使う人の手にも、小さな誇りが宿ります。

削り直しについてのご相談は、
必要になったときに、いつでもお受けしています。

画像)制作時の様子です

まな板作り。継ぎ合わせた板の面を綺麗に整える


Living with Wood

木とともに生きるということ

熊須碁盤店の道具は、どれも“完成”していません。

使いながら育ち、時間をかけて完成していく。

そのゆるやかな変化を楽しむことが、木と生きるということです。

木の道具は、使い手の暮らしとともに呼吸します。手にする人の数だけ、育ち方があるのです。

使われながら表情を変えていく木の道具

In Summary

まとめ

木の道具を使うというのは、

便利さを競うことではなく、
心地よさに気づいていく時間なのかもしれません。


手をかけるほどに、道具は手に馴染み、暮らしを豊かにしてくれます。

榧の木が持つ穏やかな香りと、長く使える強さ。

その両方を、これからの台所に残していけたらと思います。

木の道具は、今日もあなたの暮らしを静かに支えています。

熊須碁盤店は、榧のまな板・箸・ヘラを製作・販売しています。
榧(かや)のまな板ガイド

日々の暮らしの中で、木とともに過ごす時間