日々の道具

Tools for Everyday Craftsmanship

暮らしに寄り添う木の道具

Tools for Living

台所の中の工芸 ─

毎日の料理に寄り添う、木の道具たち。
榧(かや)のまな板や菜箸は、強さとやさしさをあわせもつ素材です。

水をはじき、包丁を傷めず、香りがほのかに残る。
それは、長い年月をかけて育った木が持つ、自然の知恵のようなもの。

手に取るたびに、木のぬくもりが少しずつ自分の手になじんでいきます。

榧のまな板・へら・箸

手入れとともに育つ

木の道具は、手をかけるほどに味わいが深まります。

削り直しで再び息を吹き返し、
使い手とともに時間を重ねていく。

熊須碁盤店では、まな板の「削り直しサービス」を通じて、
“修理して使う文化”を大切にしています。

それは、木と長く付き合うためのもうひとつの手仕事です。

制作中の榧箸

─ 木の表情を楽しむ ─

ひとつとして同じ木目のないまな板や箸。
節や色合いの違いは、木の個性そのものです。

料理を盛りつけると、木目の流れが皿のように料理を包み、
食卓にやわらかな光を添えてくれます。

自然の不揃いさを愛でながら、“日々の道具”の中に
小さな美を見つけていく時間を大切にしています。

制作中の榧の箸。1本ずつ手がんな作りです

─ 贈る、つなぐ ─

長く使える木の道具は、贈り物にもなります。

結婚祝いや新居祝いに、「長く使えること」そのものを贈る。
木が育った年月と、これからの暮らしの時間が重なるように。

熊須碁盤店のまな板や箸が、
贈る人と贈られる人の記憶をやさしくつなぎます。


榧の木で作られたまな板

─ 木の香りとともに ─

料理のあと、台所に残る木の香り。
それは、森の記憶の余韻です。
木と人、職人と使い手。
すべての手が、同じ時間の中で響き合いながら、
ひとつの文化を育てていきます。

木の香りは、暮らしのなかの小さな詩です。

日々の道具を製作しています

暮らしの中の道具