沿革
HISTORY
昭和期
宮崎県綾町にて、熊須家は碁盤・将棋盤の製作および修理を家業として営む。
素材には本榧(かや)を用い、長く使い続けられる道具としての盤づくりを重ねてきた。
修行と技術継承
熊須健一は、青山碁盤店での修行を経て製作技術を磨き、太刀盛りをはじめとする伝統技法を習得。
帰郷後は、木取りから仕上げまでの工程を一貫して担う職人として活動を続ける。
製作思想の確立
製作においては、本榧の弾力性と耐久性を重視。
「修理できないものは作らない」という考えのもと、削り直しや再生を前提とした盤づくりを行ってきた。
生活工芸への展開
碁盤・将棋盤づくりで培った榧材の知見を生かし、まな板や箸などの生活道具の制作にも取り組む。
水に強く、使い込みながら育てていける道具として提案を行う。
家族による継承
熊須家の職人たちは、世代を超えて技術と思想を継承しながら工房を運営。
碁盤・将棋盤を軸に、生活工芸を含むものづくりを継続している。
2019年(令和元年)
文化庁長官表彰を受賞
碁盤・将棋盤制作における長年の功績が評価され、熊須健一が文化庁長官表彰を受賞。
日向榧を用いた盤づくりと、木取りから太刀盛り、脚づくりまでの一貫した製作技術が評価された。
宮崎県伝統工芸士に認定
熊須豊和・熊須健司が、日向榧の碁盤・将棋盤制作における技術を認められ、宮崎県伝統工芸士に認定される。
現在
宮崎県綾町を拠点に、碁盤・将棋盤および榧の生活工芸を制作。
木の性質を生かし、長く使い続けられる道具を通じて、地域のものづくり文化を未来へつなぐ活動を続けている。
