碁盤や将棋盤を選ぶのは、初めての方にとって少し難しく感じるかもしれません。
盤選びは、「用途」「素材」「厚み」の3つを整理すると考えやすくなります。
迷った場合は、それぞれの違いを一つずつ見ていきましょう。

1. まず最初に決めるべきこと(3つ)

「これだけ決めれば失敗しない」という最小限のポイントです。

① どのように使うのか(用途)

  • 趣味・カジュアル:自宅で気軽に楽しむ方
  • 道場やクラブ:対局が多い環境
  • 本格的な対局:音や質感を重視する方
  • 贈り物・記念品:見た目と品格を重視する場合

② どのサイズが必要か(囲碁盤)

  • 19路盤:標準的なサイズ(公式戦でも使用)
  • 13路盤 / 9路盤:練習や学習用、小スペースにもおすすめ

③ 置く場所・スタイル

  • 卓上盤:コンパクトで収納しやすい
  • 脚付き盤:伝統的で存在感のある形

2. 用途別の考え方

初めて碁盤・将棋盤を使う方へ

  • 卓上盤で十分
  • 接ぎ盤(数枚の板を継いだ盤)でも音・質ともに良好
  • 厚みは薄め(約6〜9cm)が扱いやすい

趣味として長く続ける方へ

  • 接ぎ盤の榧は選ばれることが多い
  • 柾目・板目を選んで個性を楽しめる

本格的に対局したい方へ

  • 厚みは約10cm以上
  • 一枚板を選ぶ方もいます
  • 柾目なら音が澄み、対局の響きが美しい

プレゼント・お祝いとして

  • 色合いの美しい榧を選ぶと高級感がある
  • 卓上サイズは扱いやすい傾向があります
  • 木目の表情が見える盤は記念品に最適

3. 素材の選び方(榧:一枚板 vs 接ぎ盤)

榧を最優先にすべき理由

  • 柔らかく心地よい打ち音
  • 香りが良く癒し効果がある
  • 耐久性が高く、長く使える
  • 時とともに深まる経年変化が美しい

一枚板

  • 木目が連続して美しい
  • “一生もの”として選ばれる高級仕様
  • 価格は高め

接ぎ盤

  • 榧の魅力を手頃に楽しめる
  • 耐久性・音ともに十分
  • 道場やクラブでも定番

4. 厚みの選び方

盤の厚みは、音の響き安定性に直結します。
碁盤や将棋盤の大きさは、寸(すん)で表記されることが多く、1寸は約3cmです。
(参考:1寸 ≒ 約3cm)

厚み(目安)用途特徴
約2〜3寸(6〜9cm)初心者・卓上用軽くて扱いやすい
約3〜4寸(9〜12cm)趣味・日常対局音と安定性のバランスが良い
約4寸以上(12cm以上)上級者・本格派音・存在感・美しさが最高レベル

厚いほど共鳴が良く、安定感も増しますが、重量も増えるため置き場所を考慮しましょう。

5. 卓上盤と脚付き盤の違い

卓上盤

  • 軽くて扱いやすい
  • 収納に便利
  • 価格も比較的手頃

脚付き盤

  • 日本の伝統美を象徴する存在
  • 音が深く響く
  • 風格・存在感が格別
  • 大型・重量がある

6. 木目で選ぶ(柾目・板目)

木目は見た目だけでなく、音や安定性にも影響します。

柾目

  • 木の繊維がまっすぐ並ぶ
  • 音が安定しやすい
  • 高品質で希少

板目

  • 木目が波打ち、表情豊か
  • 自然の美しさを感じられる
  • 価格帯が広く選びやすい

7. よくある迷いとその答え

Q. 一枚板と接ぎ盤、どちらが良い?
→ 目的と予算で選べば、どちらも優れた選択です。

Q. 厚みはどれくらい必要?
→ 音を重視するなら厚め、扱いやすさなら薄めが最適。

Q. 卓上盤か脚付き盤か?
→ 生活スタイルと保管スペースで決めましょう。

8. 熊須碁盤店からのアドバイス

最適な碁盤は、人それぞれの暮らし方や好みによって変わります。

どの盤が正解、ということはありません。
現在の環境や用途に合うものを選ぶことが大切です。

迷いが残る場合は、すぐに決める必要はありません。
時間をかけて考えることも、盤選びの一部です。